十 王

 「十王」とは、冥界にあって亡者の生前の罪業を裁判する十人の王である。
 その十王とは次の通りである。

   第 1殿  初七日( 7日目)  秦広王
   第 2殿  二七日(14日目)  初江王
   第 3殿  三七日(21日目)  宗帝王
   第 4殿  四七日(28日目)  五官王
   第 5殿  五七日(35日目)  閻羅王(閻魔王)
   第 6殿  六七日(42日目)  変成王
   第 7殿  七七日(49日目)  太山王(泰山王)
   第 8殿  百ヶ日        平等王(平成王)
   第 9殿  一周忌        都市王
   第10殿  三回忌        五道転輪王

 十王の中で最も有名で、冥界の王と受け取られている閻羅王(閻魔王)が、第五番目とされているのは、第1殿の秦広王や第10殿の五道転輪王より軽く見られたのではなく、中心に据えるためだと思われる。

参考:地蔵・閻魔信仰便覧