このサイトは、曹洞宗月光山鳳林寺の住職が、運営しているサイトです。

 鳳林寺の歴史、仏像についても紹介していますが、閻魔信仰についての調査・考察が主な内容となっています。

 このサイトを作るきっかけになったのは、お寺にある閻魔大王像を、地域の調査の方が見に来たことから始まります。
 みなさんは、「閻魔大王」と聞いて、何を連想するでしょうか?
 おそらく、死後の世界で、嘘をついた人間の舌を抜き取ったり、地獄と極楽のどちらかの道を選別する決定権を持つ、恐ろしい姿をイメージすると思います。
 しかし、鳳林寺の閻魔大王像は、姿はイメージ通りの恐ろしさでありますが、調査の方の話によると、この閻魔像、かつては、参拝をする人たちで、大層な賑わいをみせたといわれています。
 一体、それはなぜだろう、と疑問に思い、日本の閻魔信仰について考えてみよう、と思いついたのが、このサイトを作るきっかけとなりました。

 人類が月面に着陸し、また地下数十キロメートルではマントルが活動していることがわかっている現在、極楽・地獄などといっても信じる人はだれもいないと思います。

 ここで、書家・相田みつを氏の言葉をお借りします。
 「あの世というものがあるのかないのか、閻魔さまがいるのかいないのか、私にはなんともわかりません。
 ここで大事なことは、あの世があるとかないとか、閻魔さまがいるとかいないとかの問題ではなくて、
 知性や科学では、到底承服できないこのむかし話を、現代に生きる私たちが、どう受け止め、どう生かすか−−
 にあると思います。」

 その通りだと思います。
 このページに紹介されている多くの閻魔大王像や、閻魔信仰が発展していった経緯などを見ながら、閻魔信仰を通して、先人たちは、何を伝えようとしていたのか、みなさんなりに考えて受け止めて頂きたいと思います。



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