令和4年の門前掲示


令和4年5月の門前掲示


 小学生
 「野球が上手になるには?」
 イチロー選手
 「道具を大事にする事だよ」


 アメリカのメジャーリーグでも活躍された日本の野球選手、イチローさんの言葉です。
 イチロー選手に小学生が「どうしたら野球が上手になりますか」と聞いたところ、イチロー選手は
 「バットやグローブなどの道具を大事にする事だよ」と答えたそうです。

 私は今年の4月から、地元消防団の分団長をつとめさせていただくことになりましたが、就任の挨拶の時に団員のみなさんにこのイチローさんの言葉を紹介させていただきました。
 実は私は消防団に入団したばかりの頃は、消防団を面倒に思いさぼりがちだったのですが、ある先輩団員が、消防車を愛情を込めて大切に扱う様子を見て、「自分もこうなりたい」と思って、指定の活動服をしっかり着て階級章や名札などもきちんと付け、道具を愛情込めて大切に扱うように心がけました。そうしたらだんだん消防団の活動が楽しくなってきて、気がついたら分団長まですることになりました。
 着るものをきちんとして道具を大切にすると心が整います。心が整えば練習にも気持ちが入ります。イチロー選手もそのような事を言いたかったのだと思います。

 曹洞宗には、「威儀即仏法 作法是宗旨(いいぎそくぶっぽう さほうこれしゅうし)」という言葉があります。「日常生活の身なりや立ち居振る舞いは全て仏の道であり、これが曹洞宗の教えである」という意味です。みなさんも、身の回りの道具を愛情を込め大切にしていただきたいと思います。そうすることで心が整い、勉強とか部活とか、仕事や日常生活が気持ちよく送る事ができると思います。






令和4年4月の門前掲示


 「君の選んだ道やったら きっとそれが君のひなたの道になる」 NHK朝ドラ カムカムエヴリバディ 大月錠一郎


 NKH朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のセリフからです。

 ドラマの中で、夢が叶わず地元に帰る青年に向けた言葉でした。

 NHKの朝ドラは、地方に住む若者が都会に出て活躍するなど、主人公が成功し思い通りになる世界が描かれる事が多いです。NHK朝ドラに限らず、多くのドラマは、主人公の思い通りに、視聴者の気持ちに叶うような、文字通りドラマチックなお話しが描かれがちですが、このドラマは「思い通りにならない」様子が多く描かれました。主人公の思い通りにならず、視聴者の期待を裏切り続ける内容でした。私たちが住む現実の世界も思い通りにならないことの連続でしょう。
 仏教では「四苦八苦」のように「苦」を説く宗教だ、とよく言われます。「苦」とは仏教では「思い通りにならない」という意味で使います。老いる事も病気も死も、何もかもが自分の思い通りにはいかないものです。そんな思い通りにいかない世界をいかに生きていくかを説くのが仏教です。

 そんな思い通りにいかない世界を生きていく中で、「君の選んだ道やったら きっとそれが君のひなたの道になる」という言葉がヒントになると思いました。「ひなたの道」というのが良いですね。「輝ける道」とか言わずに、陽の当たるあたたかい道、という感じで。うまくいかない、思い通りにいかない中でも、小さな成功に喜びを感じ、血の通ったあたたかい生活を送る事が良いんじゃないのかな。






令和4年3月の門前掲示


 「志を失わなければ きっとなれますよ」 NHK朝ドラ カムカムエヴリバディ 桃山剣之介


 NKH朝ドラ「カムカムエヴリバディ」のセリフからです。
 主人公の少女が、時代劇俳優の握手会に参加して、「私、侍になりたいです」と言います。 この「ウルトラマンになりたいです」的な突飛な発言に、「志を失わなければ、きっとなれますよ」と優しく答えていました。良い言葉ですね。

 仏教には「精進」という言葉があります。一生懸命に励むことをいいます。

 3月です。卒業のシーズンです。卒業する皆さんには、これからの人生、志を失わず、一生懸命励んでいただきたいものです。また卒業生でない皆さんも、学校を卒業した時に心に秘めた志を思い出し精進していただきたいものです。






令和4年2月の門前掲示


 「浅き川も 深く渡れ」


 日本のことわざです。たとえ浅い川を渡るときであっても足下を注意して渡りなさいということです。
 浅い川であっても、注意して渡らなければ事故になる事もあります。よくよく注意して渡らなくてはなりません。

 私たちは、何かをするときに、「簡単な事」「大変な事」などと分けて考え、簡単な事だと思うと手を抜き、大変な事だけ慎重に行いがちですが、どのような事であっても慎重に行いたいものです。
 実は「簡単な事」「大変な事」など分け目はなく、どのような事であっても「大切に慎重に丁寧に行うべき事」なのだと思います。

 禅語に「脚下照顧」という言葉があります。お寺の出入口などに掲示され「はきものをそろえよ」という意味に使われているようですが、本来は自分の足下(日常生活)を見て反省しなさいという意味です。常に自分の行動を反省し、わずかなこと、小さいことにも注意をはらい生活したいものです。







令和4年1月の門前掲示


 「一日を大切にせよ その差が 人生の差につながる デカルト」


 フランスの哲学者デカルトの言葉です。
 新年を迎え、新たな気持ちになったものと思います。これを機会に一日一日を大切に過ごしたいものです。
 昨日も明日も似たような日でありそれが毎日続くように感じますが、当然のことながら今日という日は今日一日しかないのです。
 一日一日を大切にし、それを積み重ねることで大きな差が生まれるものと思います。







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