「小さな親切が幸せへの第一歩」 中国の古典「菜根譚」前集13条に 「経路の窄き処は、一歩を留めて人の行くに与え、滋味濃やかなるものは、三分を減じて人の嗜むに譲る。これはこれ、世を渉る一の極安楽の法なり」 (狭い小道において自分が一歩よけて人に道を譲る。おいしい物は自分の分を三分くらい減らして人に譲る。このようなこころがけが幸せな人生を送る生き方のひとつである) とあります。 また曹洞宗の開祖道元禅師の著書「正法眼蔵 菩提菩提薩埵四摂法」に 「利侘をさきとせば、みずからが利、はぶかれぬべしと。しかにはあらざるなり。利行は一法なり、あまねく自侘を利するなり」 (「他人の利益を優先すれば、自分の利益が損なわれてしまう」と考えがちであるが。そうではない。利行(親切な行い)は仏法の一つであり、広く自他ともに利益をえるものである) と示されています。 他人への親切行為は、一見自分の利益が失われるように思いますが、そんな事はないのです。まわりまわって自分の所に、自分の周囲に幸せが回ってくるものです。 親切をすると気持ちが良いものですよね。道を譲るなど小さな親切でもいいので、是非行いたいものです。 |
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