「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」伴虚無蔵 NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」は、令和3年(2021年)に放送されましたが、今年(令和7年 2025年)の昼に再放送されており、4月に終了しました。 今月は、そのドラマのセリフからです。 斬られ役を何年も続けていた時代劇役者の伴虚無蔵(演:松重豊)のセリフです。伴虚無蔵のモデルは、「5万回斬られた男」といわれた福本清三さんでしょう。 福本さんは、先輩俳優さんから「いくら大部屋(脇役・エキストラの役者さん)といっても、俳優は俳優だ。ひとりひとりの演技があって、映画は成り立っているんだ。だからお前だって必要な人間なんだ。いつ斬られ役が回ってきてもいいように、自分で稽古をするんだ」と言われ稽古をつけてもらったという逸話があるそうで、そこから着想を得たセリフでしょう。 確かに斬られ役といっても、立ち回りなどしっかり基本ができていなければできない仕事ですし、できなければ次に仕事は回ってこなくなるでしょう。、いつ斬られ役が回ってきてもいいように、稽古をつけておく必要があります。 役者の仕事ばかりでなく、私たちも、いつ、どのようなご縁でチャンスが回ってくるのかわからないものです。いざチャンスが来たときに、準備ができておらずチャンスを逃すような事ではもったいないです。 日々鍛錬し、チャンスに備えたいものです。 |
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「恨みは恨みしか生まんがよ」 NHK朝ドラあんぱん 朝田羽多子(のぶの母) この春から始まった新しい朝ドラ「あんぱん」。 主人公のぶが、弱い者いじめをしていた男の子とケンカをして、相手にけがをさせて謝りに行った帰りに、お母さんがのぶに言った言葉です。 「のぶ、なんぼ自分が正しい思うたち乱暴はいかん。痛めつけた相手に恨みが残るだけやき。うらみは恨みしか生まんがよ。」 お釈迦さまの言葉「ダンマパダ(法句経)」に「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息(や)むことがない。怨みを捨ててこそ息(や)む。これは永遠の真理である。(中村元 訳)」とあります。 恨みの気持ちを恨みで返したら、それは終わることがない。恨みを捨てればいい、という事ですが、このお母さんは、さらに進めて、相手に恨みの気持ちを持たせないように、と教えています。 私たちも、相手に恨まれるよな行動を控え、また恨みがあっても恨みで返すような事をしないようにしていきたいものです。 |
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「そのうちやろう」 その「そのうち」とは 今である 先月、『「誰かがやるだろう」 その「誰か」とは自分の事である』という言葉を紹介しましたが、今月はその続きのような言葉にしました。 2013年に、予備校講師(今はタレントとしても活躍されていますね)の林修さんが、「いつやるか、今でしょ」とCMで言ってその年の流行語大賞になりましたが、本当にその通りで、そのうちやろうと思ってもなかなかやらないものです。やろうと思った事は、その時すぐに行動したいものです。 曹洞宗の開祖道元禅師は、「光陰は矢よりも迅かなり、身命は露よりも脆し、何れの善巧方便ありてか 過ぎにし一日を復び還し得たる」(時間が過ぎ去るのは速い、命は脆い。どのような方法でも、過ぎ去った1日を取り返すことはできない)と言っています。 年度末になりました。やろうと思ってやり残していることはありませんか?重い腰を上げて、今こそ実行してみましょう。 |
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「誰かがやるだろう」 その「誰か」とは自分の事である 平成19年6月に掲示したものを再掲。昨年3月地元消防団を退団しましたが、最後に仲間に伝えた言葉でした。 何か気がついた事があって、「誰かがやるだろう」とそのままにしておいても、思った以上に同じ事に気がついている人はいないもので、誰もやってくれていない事が多いものです。 見て見ぬふりをせず、気がついた自分がまず行動したいものです。 私はこの言葉が好きで、「気がついたらすぐ実行」と思っていますが、実はこの言葉を律儀に守っていると、あれもこれもとどんどんやる事が増えてしまい自分を追い込んでしまいがちです。 「これをしなくては」と気づいても、自分だけでは無理だ、大変だ、と思ったら、他人に頼る事も大切だと思いました。ただ放っておき誰かが気づいてやるのを待つのではなく、自分からきちんとやってほしい事を具体的に誰かに伝えれば良いと思います。 気づいたことは、見て見ぬふりをせず自分で行動、大変だったら他人に頼む、大切なことだと思います。 |
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「やらない後悔よりやって大成功」 令和ロマン (初出は トンツカタン森本) 昨年12月22日に放送された「M-1グランプリ2024」面白かったですね。 私が気に入ったのは、バッテリィズさんの偉人の名言をネタにしたものでした。名言好きの私にはたまらなかったです。 さて今月の言葉は、この「M-1グランプリ2024」で優勝した令和ロマンさんのネタに出てきた言葉です。調べるとトンツカタンというお笑いトリオの森本さんが座右の銘にしている言葉のようです。 「やらない後悔よりやって後悔」という言葉は有名ですね。これはイタリアの政治思想家ニッコロ・マキャベリ(1469〜1527)の言葉で、行動せずに後悔するより、行動して後悔する方が賢明であるという意味の言葉です。よく考えると、この言葉は、行動して失敗することを前提とした言葉ですね。「やるからにはやってみて大成功しよう」という意気込みで挑戦したいものです。 仏教の禅語に「百尺竿頭進一歩」(ひゃくしゃくかんとうにいっぽをすすむ)という言葉があり、私の好きな言葉のひとつです。努力や工夫をして結果が出てもそれに満足せず、そこから更に一歩進めようという事です。 新年を迎えました。失敗を恐れず挑戦し、よい結果が出ても更に精進努力する1年にしたいものです。 |
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