鳳林寺の宝物

令和 7年 6月の展示


写真 読み方 意味・いわれなど 作者紹介 備考
菩提心
「修証義」に、
「菩提心を発(おこ)すというは 己(おの)れ未(いま)だ度(わた)らざる前(さき)に 一切衆生を度(わた)さんと 発願(ほつがん)し営むなり」
(菩提心とは、自分だけでなく、全ての人々が、みな共に幸せを得られるよう、願い務めることである)
とある。
原田雪渓
昭和元年(1926年)旧姓・蜂須賀雪渓。愛知県岡崎市に阿波城主・蜂須賀候の末裔として誕生。
明治大学卒業。第2次世界大戦では海軍主計官。
そのまま発心寺専門僧堂で原田雪水老師の指導のもと専一に工夫修行す。
1953年のあるとき、浜松井上義衍老師のことを聞き及び絶縁覚悟で発心寺を飛び出て、曹洞宗龍泉寺・義衍老師のもとに身を投下す。
48歳、発心寺僧堂・堂頭
50歳、発心寺専門僧堂師家
1982年ごろから、ドイツ、アメリカ、インドに接化
1998年 大本山総持寺西堂
1999年 ヴァチカンでの世界宗教者会議に曹洞宗代表として出席
2002年 ヨーロッパ国際布教総監に就任
H25.6.16~6.30
R03.03 本堂
R17.05 本堂

(画)十六羅漢

(賛)
焼香禮拝
二ハ応真
空華水月
神変日新

七十一翁徳宗謹○
「徳宗」とあるが不明 H30.4~6客間
R07.04~06 客殿
莫妄想  汾陽無業禅師(760~821)の言葉で、無業禅師は、一生の間、修行僧の質問に、ただ「莫妄想」の一句をもって答えたとされています。禅師はまた、もし、人がこの一句をよくよく徹しきったならば、元から具有している智慧や徳相が、たちまちに現前するだろう、と示しています。

 仏教的な「妄想」とは、「二見にわたる分別心」をいいます。「莫」は、ない、ということです。
 人は、「損・得」「長・短」「清潔・不潔」「善・悪」「明・暗」など、物事を二つの事象に分けて認識したがりますが、その境目はどこでしょう?そう、境目などないのです。それに気づきなさい、分け目を取り払いなさい、ということなのでしょう。
丹羽廉芳
静岡県修善寺村生まれ。 1916年静岡市の洞慶院で得度。
1930年東京帝国大学文学部卒業。
清水市の一乗寺・龍雲院の住職を歴任
1955年洞慶院住職。
1960年永平寺東京別院監院。
1976年永平寺副貫主。
1985年1月、永平寺77世貫首に就任。
1993年9月7日、遷化。享年89。
R02.08 寺務室
R07.05 寺務室
R07.04~06 新庫裏


過去の展示

掛軸

色紙

扁額・柱聯



戻る